スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

二回試験のご報告と更新終了のお知らせ

発表から間が空いてしまいましたが、二回試験に無事合格しておりました。
来年からは東京で弁護士として働くことになります。

修習の一年間はとても充実しており、各実務庁や指導担当の弁護士先生、研修所教官の方々には本当によくしていただき、限られた時間ではあるものの、いろいろと教えていただきました。勤務先の業務内容からして、修習で学んだ内容をストレートに活用する機会は必ずしも多くないのかもしれませんが、法曹三者の立場から実際に仕事をしている姿を見せていただき、修習生としてとはいえ実際に関わらせていただいたことは、法律家として働くということの意味や自分の進路を考える上で、貴重な経験になりました。
また、一年間の修習を通じて、実務修習をともにした修習地の同期や、研修所のクラスメイトと知り合うことができ、大切な友人をたくさん得ることができました。飲み会で下らない話から法律家のあり方まで様々な話題で盛り上がったこと、課題や授業のために一緒に準備し議論したことなど、今振り返るとどれも懐かしく思えます。

修習の意義についてはいろいろ言われていますし、教育カリキュラムとしては改善の余地があるようにも思います(とりわけ集合修習について)。しかし、法曹三者の職務を実際に見て、内部の人間や志望者と触れ合い、心を通じ合わせるという機会が得られるという点で、修習にはほかでは得難い価値があったと感じています。そういった経験を法律家すべてが共有してきたからこそ、検察の不祥事など様々な異常事態があったにもかかわらず、法曹三者がそれぞれの立場を法律のプロとして信頼し、司法実務が成り立っているところがあるのではないでしょうか。
その意味で、今年から修習生の給費制が終わり、修習の意義についてきちんと議論されることなく貸与制に移行するというのは、とても残念なことです。

以上が修習の感想ですが、せっかくなので、これから修習生を目指す司法試験受験生(とりわけこのブログの趣旨から再チャレンジ組の方々へ)と、修習がはじまった65期の修習生へ、思うところを書いておきます。

僕自身の司法試験合格から1年以上経ってしまいましたが、いま修習を終え、受験勉強でやってきたことは無駄ではなかったというのが偽らざる実感です。修習で垣間見た実務は、司法試験で得た知識だけで何とかなる世界ではありませんが、そうした知識は当然前提とされます。例えば検察庁では、刑法の理解がなければ処分を決めるための的確な捜査を遂げることはできなかったし、裁判所では訴訟指揮について手続法の理解が前提となります。弁護士でも、一般民事の事件でも意外と(!)法律的に悩む問題は多くて、そういったところではこれまでの知識や、司法試験でも必要とされる「法律的な議論の運び」が求められたように思います。
今思えば、二年前に間違って受かってしまっていたら、そういった前提を欠いたまま修習に臨んでしまい、本来得るべきものの手前で躓いてしまっていたことでしょう。不合格を受けてそれなりに勉強していたからこそ、修習の期間に裁判官と議論したり、弁護士と新たな法律構成について検討したり(司法試験の問題で出てくるような高度な問答ではありませんが…)と、貴重な機会を得ることができました。ですから、辛い受験勉強は決して無駄にならないし、再受験になったことも長い眼で見れば間違っていないといえるはずです。
そんな風に不合格を前向きに捉えることが難しいことは僕自身も承知しておりますが、かといって後向きに考えたり、試験を意味のないものと捉えて勉強しても得られるものはないので、せっかくの勉強機会を先に活かすという気持ちで、日々の勉強を継続されることをおすすめします。

一方、修習がはじまった方々は、それぞれの修習地での生活が始まり、だんだんと修習生活に慣れてきた頃ではないでしょうか。誰もが言うように、修習期間はとても短いので、体に気をつけつつ、悔いのないようにお過ごしください。
修習期間の過ごし方について偉そうなことをいえた立場ではないのですが、一年間の修習を経た身からして思うことは、裁判・弁護・検察と、仕事に関わる立場やスタンスが違う中で、それらに共通するところを意識することが有益だということです。結局のところ、それら3つの仕事の中核は、事実を判断し、評価することであって、その方法論や考え方に三者の違いはあるものの、目指すところは近くにあります。そういう頭で三つの立場を行き来することで、自分なりにいろいろ考えるところがあるんじゃないかと思います(もちろん、集合修習での5科目も同じことで、民事・刑事や立場の違いはあれど、どれも事実認定という点で共通しています)。
そのような共通点や違いを実感するためにも、せっかくの修習期間を無駄にせず、(多少合わないなぁと思う人も含めて)裁判官や検察官、弁護士とも仲良くしておくと、いろいろ面白い話が聞けるし、修習が終わってからの懐かしい思い出が増えるというものです。


とまぁ、例によって偉そうなことを長々と書いてしまいました。
ともかく、僕自身の司法試験と司法修習はこれで終わり、無事法律家としての一歩を踏み出すことができました。これを節目に、このブログも更新終了ということにさせていただきます(というほど更新していませんでしたが…)。
僕が司法試験の再チャレンジに成功し、無事に修習を終えられたのも、このブログで僕の受験生活を見守ってくださり、励ましてくれた皆さまのおかげです。最後になりましたが、どうもありがとうございました。

※記事の更新は終わりですが、コメント等で質問があれば、可能な範囲でお返事差し上げたいと考えております
スポンサーサイト
プロフィール

眠れる豚

Author:眠れる豚
名前:眠れる豚
2009年度新司法試験で討ち死にしてしまったため、再チャレンジのために淡々と勉強してきた法務博士(無職)。2010年の試験では何とか合格することができました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。